内側から煙でいぶすことによって様々な素材が補強されます。

合掌造りに見る、先人の住宅アイディア

囲炉裏による補強の仕組み

合掌造りに欠かせないものとして、先にも述べた囲炉裏があります。囲炉裏はそこで暖を取り、生活の糧を料理し、夜には灯りとなってさらなる作業を手伝います。しかし合掌造り文化において囲炉裏が果たす役割はそれだけではありません。ところでみなさんが合掌造りだけではなく、日本のあちこちにある古民家などをおとずれたとき、大きな梁が真っ黒にいぶされて素晴らしい外観を誇っているのを見たことがおありでしょうか。あれは囲炉裏の煙にいぶされているのです。もちろん一朝一夕に仕上がるものではなく、何十年もかけて人々がその下で生活してきた営みの歴史の現れなのです。合掌造りにおいてもそれは顕著に見られます。なにせ合掌造りにおいては木材の使用が並ではありません。


しかし先に学んだとおり合掌造りの家は人がたくさん住んでいるのです。そのために囲炉裏から出る煙の量も自ずと多くなります。大勢の人々が大きな鍋を囲み、一家団欒、というより一族団欒をしていくところを想像してみてください。


そこから立ち上る煙はもうもうと屋根裏の幾層にもなった部屋を満たし、屋根材に染み込みます。そう、まさにいぶされるのです。そこである効果がが生まれてきます。それによって屋根材は乾燥し、湿度の高い地域のおける「虫の害」を申しするのです。さらにその木材には茅葺屋根の茅が結われています。そこも虫の害を防止すると共に、その縄、またはネソとよばれるまんさくのでできた建築素材を補強する勤めもあるのです。


ご存知のとおり合掌造りには釘を一本も使っていません。ですから錆がこないのです。しかし、木と縄と茅ですから、劣化はあります。それを囲炉裏の煙でいぶすことによって補強しているのです。乾燥し、防虫しているのです。合理的といってこれほどすばらしい合理性はないでしょう。


今回は少しだけ合掌造りについて造詣を深めることができたでしょうか。つたない文章で申し訳ない限りですが、もしこれを機会にまだ行ったことのない方が白川郷・五箇山の合掌造り集落を見学に意向と思われるならばとても嬉しいことです。さらにこういった日本の素晴らしい文化から、そのアイディアから私たちが自分の暮らしをさらに快適にするなにかしらのヒントを得ることができたならばそれを実際に活用していきたいと思います。日本の素晴らしい世界遺産、白川郷・五箇山の合掌造りについて今回は触れることができました。


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ここがスゴイ!合掌造りの見どころ

雪下ろしの大幅軽減

合掌造りの屋根の急な傾斜が効果を発揮するのです。

原始的コージェネレーションシステム

原始的と言ってもきちんと機能するシステムなのです。

実は高層建築です

なかにはたくさんの部屋があり、何層にも重なっています。

養蚕業の工場兼住宅として大活躍

養蚕といえばある年代以上の人はあの映画を思い出すます。

水はけと湿度コントロール

合掌造りの周りに水路が引いてあるのをご存知でしょうか。

室内温度を快適に

合掌造り住宅の家の向き方に注意してみてください。

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