合掌造りを維持するには
いいことづくめにみえる合掌造りにも弱点があります。これはどの文化遺産でも同じだとは思いますが、相当の維持費がかかるのです。文化全般に言えることですが、その時代にマッチしたのが「文化」なのです。その合掌づくりの家にしても、それが全盛期で合った時代においては維持していくことはさほど難しいことではなかったでしょう。周りがみんな同じ状況だったからです。しかし時代が移り変わり、コストの安い現代の住宅が立ち並ぶようになり、環境も変わり、今では例えば屋根を支える丸太が、茅葺屋根をつくる茅がなくなってきました。また、そのメンテナンスをできる職人やマンパワーも減ってきて、総じて維持が難しくなってきたのです。そのため多くの合掌づくりの家が、解体されてきました。しかしそれは時代の流れとして、文化の宿命なのです。たとえば合掌造りの家が雪国において今でもあちこちにたくさん残っていたなら、世界「遺産」には登録されなかったかもしれません。
そんな中、世界遺産になったことで白川郷・五箇山の合掌造り集落で基準をみたしているところには助成金が出るようになりました。それによって維持管理はぐんとしやすくなりました。しかし、その選から漏れた地方の合掌造りに家は
残念ながら家を手放さなくてはならなくなった、若しくはコスト高の為に解体してしまわなければならなくなった例もあります。何事も明があれば暗もあるのです。
少なくなった茅を蓄え、2-30年ごとに葺き替えて聞く作業は現代も続いています。それは文化継承としてこれからも続いていくでしょう。観光客もたくさんやってきます。しかし私たちが忘れてはいけないのは、その地方にはもっともっとたくさんの合掌造りの家があったということです。また日本中のあちこちに同じような合掌造りの集落がありました。過疎の問題、後継者の問題。いろんな日本が経験してきた問題が見えてきます。私たちが後世へ文化を継承していくときにそういった名もない人たちの暮らしがあったということもまた、伝えていきたいものです。
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合掌造りをご存知ですか
白川郷がある白川村には小水力発電所があります。
そこには世界遺産としての文化とそれに伴う悩みがあります。
その理由とは白川郷の気候の特色と関係があるのです。
雪の多い地方での悩みの種であるあの作業を考えます。
それは二枚の板でできた屋根ということなのですが。
釘は一本も使いません。すべて結付られるのです。















